こじらせ社長のお気に入り
一応、気に入られてるんだろうなあとは感じているけれど、だからって、プライベートを追及されるいわれはない。
ここで男友達なんて言おうものなら、どんな追及が待っていることやら……

お願いだから、社長はおとなしく相田ちゃんに相手をしてもらっていて欲しい。
あっ、でも相田ちゃん以外にも、相手をしてくれる人はたくさんキープしていそうだな。

だったら、せめて秘書の私に敵意を向けない人にしておいて欲しい……ってその前提がおかしいか。

こうだな。
仕事中に襲来しない人にして欲しい。それがたとえ、外出ついでのランチタイムでも。

「社長。いつも一緒にいる秘書と、仕事の後まで一緒にいる必要はないですよ。なんなら、相田様とか、その辺のお友達をお誘いしたらどうですか?」

「ええ!?笹川ちゃん、つれないなあ。そんな冷たいこと言わないで、ちょっとぐらい付き合ってくれたっていいじゃん」

「あっ、それでしたら、今度の金曜日ならいいですよ」

心の中でべぇっと舌をだしながら、自ら誘いに乗ってみた。

「本当に!?」

「ええ。お店は……駅の近くの居酒屋で」

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