こじらせ社長のお気に入り
この2人は、言葉こそ雑で厳しいけれど、いつも俺を気にかけてくれる。それは2人が結婚しても、葵ちゃんが妊娠した今でも変わらない。

「山城、素直になれよ。葵の言う通り、そろそろもう一度、自分の幸せについても考えていいんだ」

「でなきゃ、颯太の行く着く先は孤独死だけよ。さすがに私達も、颯太の老後の世話はできないわよ」

「こ、孤独死?老後って……葵ちゃん、さすがにそれは……」

「何言ってるの!!いつまで経ってもあんたが変わらなきゃ、未来も変わらないわよ」

葵ちゃんの興奮に煽られる様に、カイの尻尾が激し目に振れる。

「山城。たらしの軽い社長と思われたままでいいのか?そんな上辺の無理したお前の姿なんて、見ていたくない。これは、親友としての言葉だ」

「……ありがとう、2人とも」

「誰かに奪われてからじゃ遅いんだぞ。欲しいものは欲しいって、手を伸ばしてもいいんだからな」

「そうよ。本当にそう」

「……そうだな」





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