継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です
「堤防工事はノービルド領の人々の命を守る重要な仕事です。重労働でもありますから、しっかりと腹ごしらえして英気を養ってください。と、いうようなことを領主は言いたかったんですよ。さ、食堂へどうぞ」

 アルがみなを食堂へと誘導した。

 ふわふわとただよってくる美味しそうな匂いにつられて、食堂へと向かう者もいたが、遠慮なのか警戒なのかその場から動けない者も多数いた。アルは彼らに、にこりと微笑んで見せる。

「心配しなくとも、毒など入っていませんよ。考えてみてください、私たちがあなた方のために高価な食材を毒で無駄にする必要がどこにあるんですか」

 アルらしい上から目線の失礼な発言だったが、領民達の納得は得られたらしい。

 彼らはおずおずと食堂に足を踏み入れた。まぁ、どうせ殺されるなら毒入りのご馳走でも構わないからたらふく食べてやろうと思っただけかも知れないが。
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