新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
 そのすぐあとに私との結婚となれば、批判的な人も出てくるかもしれない。

 ジョージさんの仕事に支障が出ないか心配だ。

「涼さん、ぜひ近いうちに家に遊びにきてください。妻も会いたがっているから」

「はい。……えっと、お義父さん」

 さっき言われた手前、呼んではみたものの、慣れない呼び方に緊張でいっぱい。

「あ、あぁ」

 だけどそれは社長も同じなのか、声を上擦らせた。

「父さん、なに照れてるんだよ」

「照れるに決まっているだろう! ……この前、ひどいことを言ったというのに、涼さんに『お義父さん』と呼んでもらえたのだから。……ありがとう、涼さん」

 お礼を言うのは私のほう。

「お義父さん、こんな私をジョージさんの相手として認めてくださり、ありがとうございます」

 日曜日の出来事が嘘のように、私たちの間には穏やかな空気が流れていた。



 この日の夜。ベッドの中でジョージさんは私の身体を抱きしめ、お義父さんのことを話してくれた。
< 268 / 277 >

この作品をシェア

pagetop