新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
 とにかく良くしてくれて、本当の娘のように接してくれている。

「父さんと母さんと涼が仲良くしてくれると俺も嬉しいが……ふたりで過ごす時間が減るのは嫌だな」

 そう言うとジョージさんはギュッと私を抱きしめた。

「次の週末は誘われても断って、ふたりで少し遠出しようか」

「いいですね。……あ、でもたしか次の週末は衣装合わせでしたよね」

「……そうだった」

 顔を見合わせて苦笑い。

「父さんたちのことだ、衣装合わせについてくるって言い出しそうだな」

 うん、そんな気がする。でも好きな人のご両親とこうして家族のように過ごせることが幸せ。

「じゃあその次の週末こそふたりで出かけよう。……陸たちのところに行くのもいいかもな」

「賛成です!」

「じゃあ決まり。じゃあ宿探さないとな」

 え? どうして宿を探すの? 大家さんたち、ぜひ泊まっていってって言っていたのに。

 不思議に思っていると、ジョージさんはイジワルな顔で言った。
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