さくら
.❀.
「さーくーらっ!」
「文乃おはよ」
今年大学に入学した私。
文乃は中学校からの親友だ。
この通り、元気いっぱい
笑顔キラキラ系女子。
それに比べて私はずっと自席で本を読んでるような子。
キラキラな女子も色々あるようで、
文乃が虐められているのを見て、別に私失うものもないしなーと、助けたのがきっかけでここまで来た。
最初は劣等感とやらを感じていたものの、そもそも住む世界が違う、と割り切って今はこんな親友がいることを、誇りに思っている。
「…ら!さ…、さくらっ!」
「うわぁ!ごめんごめんなに?」
「ぼーっとしちゃってさぁ早くいこっ!」