Everlasting Love〜きみに捧げる永遠の愛の歌〜
なら、あの日のこと隠さなくてもいいのかな。
「つらそうだったよ。エセ。で、もう一度聞くけど、なんで?なんでそんなこと聞いたの?ここに呼び出してまで。」
黙り込むアツシくんを見てシュンくんが代わりに私の問いに答える。
「隼人、学祭の後、終火の活動休止したいって言ってきたんだ。」
「え?」
「期間は、とか、理由を聞いても答えてくんなくて。また、あいつは一人で塞ぎ込んで、思い詰めて、死のうとするのかなって。」
「ちょっと待って。死のうとするって何?またってどういうこと?ねえ、ちゃんと説明して。分かるように。」
私が自殺をしようかそう言う考えが頭をよぎった時、エセは怖い顔をした。だから、あいつは自殺ということに否定的だと感じた。それなのに、エセが死のうとするってなに?理解が追いつかない。
「俺らからは勝手に言えないよ。」
黙っていたアツシくんが消えそうな声で言う。いつもふざけてるアツシくんと明らかに様子が違って事の重大さを痛感する。
「俺らは終火がなくなったっていい。いや、できる事なら続けたいけど、でも、隼人が前向きに終わらせるつもりならなくなったっていいと思ってる。でも、そうじゃなくて、何もかもを捨てる意味で終わらせようとしてるならなんとかしたい。」
シュンくんが私の目を見て言う。
「でも、あいつ、俺らに何も言ってくれねえんだ。あいつがかーちゃんを連れてきた時、あいつにとってかーちゃんは特別なんだと思った。心を開ける存在ができたんだって嬉しく思った。かーちゃんなら隼人を救ってくれるって。頼む。頼む。隼人のことを助けてやって欲しい。今も、あいつは地獄を生きてる。かーちゃんが引っ張り上げてやって欲しい。」