Everlasting Love〜きみに捧げる永遠の愛の歌〜
急だな。ため息をついてから、私はベッドから出て学校に向かう支度をする。
それにしてもこう言う連絡は大体エセからするのに、今日は珍しくアツシくんからだ。終火の集まりじゃないのかな。
一度気になりだすと止まらない。私は準備を急ぎ、学校へ自転車を走らせた。
「かーちゃんおはよー。」
「おはよーかーちゃあん。」
音楽室に入ると気だるそうに椅子にもたれかかっているアツシくんとシュンくんがいた。そこにエセの姿はない。
私は適当に椅子を動かし、遠すぎず近すぎない位置に座る。
「で、なに?」
私が尋ねるとアツシくんとシュンくんは互いに顔を見合わせてから小声で何か話し、その後、アツシくんが話し始める。
「かーちゃんって、学祭の後隼人と会った?」
「ステージの後なら。」
「あいつ、変じゃなかった?」
「どうして?」
また沈黙。でも、雰囲気からして、多分、エセの過去のことが関係しているのだと言うことは察した。
そういえば前にエセが言ってたっけ。音楽をやめようか豪華の瀬戸際の時、この二人が引き止めてくれたって。その時、終火が生まれたって。
ということは、この二人はエセに何があったか知ってるんだ。