Everlasting Love〜きみに捧げる永遠の愛の歌〜

 連休になると母はここに帰ってきてくれていたが、最近はめっきり忙しいようしばらく母に会えていない。

 そんな私の家庭事情を知った美鈴はこうしてよくここに顔を出しに来ては一緒に食事をしてくれるようになった。

「ごめんごめん。美鈴ん家のカレー美味しいから嬉しいよ。あ、ねえ、ところでご飯持ってきた?私お米炊いてないよ?」

「ああ!!忘れてた!急いでお米研いてくる!早炊きモードにすればそんなに時間かからないよね?」

 美鈴は慌ててキッチンに向かう。私もそのあとを歩いて追いかける。

 キッチンに到着し、最初に目についたのはガスコンロの上に置かれた大きい鍋だった。中を覗くと鍋いっぱいにカレーが入っていた。一体何人前あるんだろうか。

「ねえ、美鈴。これ何人前?」

「うーん。何人前だろ。あんまり考えないで作ってきたからわかんないや。でもこれだけあれば明日も食べられるでしょ?かほ、基本的にコンビニ弁当ばっかでしょ?なら絶対こっちの方が健康的!」

 だとしても、この量は流石に多すぎる気がする。美鈴は優しいししっかりしているけれど、時々こうやって天然っぽい部分もある。そんな美鈴と話しているうちにご飯も炊けて二人で朝食を済ませた。



「かほ、目少し腫れてる。」

 朝食を済ませ部屋に戻り学校へ向かう最終準備をしていると美鈴に顔を覗き込まれる。私は反射的に顔を背ける。

 すぐに腫れは引くと思っていたけれど、そんなことなかったようだ。

「泣いたの?」

「……。」
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