一生ものの恋をあなたと
「それさ、ロングタイプのタンブラーだろ?
それの利点は、氷だよ。」

「氷⁇」

「そう。
ビールは氷を入れないだろ?
アルコール度数は低いけど、沢山呑んだら
結局飲み過ぎになる。
ロングタンブラーの場合、大抵は氷が入ってるから、意外と呑む量は少ないんだ。
しかも、溶けるのを待ちながら少しずつ呑むと、
アルコールはかなり低くなる。」

「なるほど…」

「もちろん、リキュールの種類によっては、頭が痛くなったり、合う合わないがあるよ。
そこは試してみるしかない。
爆睡するだけだったの?」

「頭が痛くなったり吐き気がしたりってのはないですね。次の日は普通ですし。
ただ…寝てしまう前に、ちょっと饒舌になるみたいです。」

「へえ!
蓮、元々は口下手なんだから、ちょうどいいな。
雅に鍛えられて、そこそこ話せるようにはなったけどな。」

「ハハ!
雅ちゃん相変わらずなんだ。
昔からあのリーダーシップに毒舌。
見た目を裏切るあの強さはすごいよ。
…聖くんじゃなきゃ、絶対無理だな。
でも…、言い方は悪いけど、ある意味、雅ちゃんを御してる聖くんが、本当は1番強いのかもな…。」

俺達は3人とも、同意の意味で、頷き合った。













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