一生ものの恋をあなたと
「あの…これは?」

「ハーモニーですね。
大変特徴的で可愛らしいデザインが人気でございます。
こちらでしたら、全体的にダイヤを巻いたものもございますよ?」

「あ、いえ、何もない方が。
私、幼稚園教諭なんです。
アクセサリー禁止で。
結婚指輪は付けてもいいんですけど、
シンプルなものじゃないと、子供を傷つけたら大変なので…」

「ダイヤが傷をつけるような事はおそらくないかと思いますが……でも、そうですね。
仕事中も身に付けておくには、やはりシンプルなものがよろしいかと。
一度つけてご覧になりますか?」

そう言って、サイズを測り、プラチナのハーモニーを用意してくれた。

わ、これ可愛い!

ん? でも、結婚指輪って、お揃いだよね?
これ男性でも出来るのかなぁ。

「あの、これって男性でも出来るんですか?」

「もちろんでございます。
結婚指輪なんですから。
ただ、少し特徴的なデザインなので…お好みはあるかもしれません。」

「…うーん。」





「あの…、奥様どうぞこちらへ。」

蓮担当に突然任命された、片平さんが私を呼びに来た。

決まったのかな?

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