一生ものの恋をあなたと
蓮のサイズを出してもらうと

「悪くないんじゃないか?」

あれ? 意外…
思った以上に合ってる。

「あら、男性にしては指が細くていらっしゃるので、綺麗に合ってますね!」

「うん。蓮、すごく合ってるよ!」

「じゃあこれで決定だな。
愛もすごく合ってるよ。
そっか…こうやって重ねるんだ。
確かにピッタリだな。」

結婚指輪の方は、指輪の裏にメッセージを刻んでもらうため、後日取りに来ることになった。

私の左手薬指にはキラキラ輝くダイヤモンドが光っている。

「蓮…ありがとう。
こんなに素敵な指輪、夢みたいだよ。」

「夢で終わらせないでくれよ。
…どっちかと言うと、これから、かなり現実が待ってるんだけど…。」

「ん? 現実って?」

「…その、実は…
この上で、両親と兄夫婦が待ってるんだ。」

はい?
…なんですと⁉︎

「ちょ! な、なんで!?
いきなり過ぎない!?」

「悪い。
兄貴は言い出したら聞かないんだ。」

「エェ…」

「大丈夫だから。
兄貴はすでに会ってるんだし。
両親はアレに比べたらマイルドだから。
ほら、行くよ!」




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