一生ものの恋をあなたと
本来なら、私は親族席。
でも、せっかく、友人がたくさん来てるので、
同級生の席にしてもらっている。

受付を一緒にしていた、透子が、耳元で言った。

「ね、さっきの人、カッコ良かったね!」

「え!」

蓮のこと?

「あの人、新郎の秘書さんなんだってね。
二次会来るかな?
さっきの、口実に話しかけてみようかな。」

「…と、透子ったら、積極的ね…」

「当たり前じゃない。
友人の結婚式、第一号よ。
しかもお相手は、HASEGAWAの御曹司!
お友達、期待できるじゃない!」

「そ、そっかー。」

何も考えてなかった…。
と言うか、まこちゃんがいるから、そんな期待は全くしてなかった。

超シスコンの次兄、誠。
まこちゃんが居るのに、出会いなんてないない。

けど…
蓮、やっぱり、モテるんだな。
あんなにカッコ良くなってるんだもん。
当たり前か…。

あの頃だって…モテてたんだし…。

ダメ!

これから、美央と斎くんの披露宴なんだよ。
暗くなっちゃダメ。
しっかりしなさい! 愛!
笑顔で迎えてあげなきゃ!






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