一生ものの恋をあなたと
「ハハハ…。
昔ね、俺はヘタレでなかなか雅にプロポーズ出来なかったんだ。
けど、お兄さん、仁のおかげで…まあ発破をかけられたんだね。
思い切ってプロポーズ出来たんだ。
それから、いつの間にか呑みに行く関係になって、今では旧知の友達のように親しくさせてもらってるよ。」

「そ、そうだったんですか。
いや、兄は猪突猛進型で色々ご迷惑をおかけしたんじゃ…」

「ハハ、そうだね。
だから裏表なくて付き合いやすいんだ。
俺は、そう言う人間の方が好きだよ。
仁はいい友達だ。」

「…ありがとうございます。」

この人は、なかなかの人格者だな。
自然と周りに人が集まってくるタイプだ。
兄貴は実は結構気難しい。
裏表がない分、気に入らない人にはキツく感じることもある。
恋敵だったはずなのに、今ではいい友達か。

良い先生なんだろうな。

…良い兄なんだろうな…


「雅は厳しいと思うけど、ついて行って損はないよ。
アイツから学べることは沢山あると思う。
頑張れよ。」

「はい!
頑張ります!」





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