一生ものの恋をあなたと
こ、この人…
まこちゃん…⁉︎

「あ、そっか。
山村さん、引退したんだっけ。
俺は坂上誠(さかのうえまこと)。
聖は会ったことあるか?」

「…は、はい。」

「聖の実弟だ。
よろしくな!」

「あ、朝倉、蓮です…
よ、よろしく…お願いします…。」

まこちゃんは…誠?
坂上誠…この人が愛の次兄?

…と言うことは…
あの時のハグは、兄妹の単なるじゃれあい⁉︎

「こいつさ、こう見えて、とんでもないシスコンなの。オタクでシスコン。
もう、妹を神聖化しちゃってて。
自分はちゃっかり色々遊んでるくせにさぁ〜。」

「妹は尊い。
お前だって、妹を持ってみろ。
しかも、愛だぞ⁉︎
あの汚れのない目。
純白の真綿で包んでやりたくなるぞ。」

「まあ、愛はホントに純真だもんな。
これまで浮いた話一つなかったんだ。
お前が言うのもわかる。
蓮、そう言うわけだ。
コイツがいるから、愛の紹介は出来ないんだ。」

「なに⁉︎
どう言うことだ!」

ひっ…
これは…まずい…。

愛は、たしかに純真だけど…
この2人の言うニュアンスって…その、真っ新って意味だろ?

すみません!
とっくに、いただいてしまってます!

…って、言うべきか…?
いや、言えるわけないっ!

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