鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
自分の気持ちを自覚した途端、彼女のことがどうしようもなく可愛くて、どうにも愛おしく想えてくるから不思議だ。
散々抱き潰して、彼女が意識を飛ばし寝入ってしまっているのをいいことに、僕は、彼女に何度も何度もただ触れるだけの可愛らしいキスの雨を降らせていた。
彼女の柔肌がスベスベしてて、あんまり心地良いものだから、ずっと触れていたくなる。
こんなふうに思ったのも初めてだった。
彼女に口づけるたび、彼女が擽ったそうに綺麗な顔をしかめて、頬を摺り寄せている僕の胸に尚もくっついてきて、僕のキスから逃れようとするその様が、また可愛らしくて。
僕はどさくさ紛れに彼女をぎゅうっと胸に抱き寄せたりして、彼女が目覚めるまでの間、ずっとそんなことをしては、ひとりニマニマと気色悪い笑みを浮かべてしまっていた。
けれど、目覚めた彼女は、当然、僕のことを嫌っているから、昨夜彼女からキスをしてきたのが夢だったんじゃないかってくらい、ツンケンしっぱなしで、少々へこんだりもして。
そんな感じで、彼女の態度に、一喜一憂、浮き沈みしつつも、そんな彼女と一緒に過ごすのも、やっぱりそれはそれで楽しいものだった。
なものだから、昨日と一緒で、僕はついつい彼女の神経を逆撫でするようなことばかり言ってしまうのだった。