【タテスクコミック原作】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 ヒョイと彼女の華奢な身体を高く抱え上げた僕は、天を貫くようにして一気に下から彼女の身体を突き上げた刹那。意識を手放してしまったなんとも可愛らしい彼女。

 僕は、彼女の意識が途絶えて、朦朧としてしまっているのをいいことに。

『侑李さん、大丈夫ですか? ちょっと刺激が強すぎたようですね? でも、侑李さん、メチャクチャ可愛いですよ? もっともっとメチャクチャにして、このままずっと僕だけのものにしたいくらいです』

 愛おしい彼女の身体をぎゅっと胸に抱き寄せて自分勝手な願望を口にしてしまっていた。

 この時僕は、さっき彼女は僕に『大っ嫌い』とは言っていたが。彼女の方からキスを何度もしようとしてきたり、可愛すぎるおねだりをしてきたものだから。

 ――実は僕のことを好きになりかけているんじゃないのか。

 なんの確証もないというのに、都合よくそんなことを思っていたりもして。

 ついさっき、どうしようもないくらい好きになってしまっている彼女への独占欲を自覚したことで、僕はこの想いを彼女に打ち明ける覚悟を決めた。

 勿論、上手くいくだろうと思ってのことだ。
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