鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
しばらくの間、私はベッドの縁に座って、蔵本に聞かされたことを頭の中で反芻しながら鬼畜の無防備な寝顔を見つめていたのだけれど、いつしか転寝をしてしまっていたようで。
胸元で何かがもぞもぞと蠢くような感触がして目を覚ました時には、私はベッドで眠る鬼畜の腕の中だった。
そして、もぞもぞの正体は、私の胸元に顔を埋めて気持ち良さげに寝息を立てていた鬼畜で。
それだけでもビックリだし、恥ずかしいというのに……。
寝ぼけている様子の鬼畜は、私の胸を外側から中央に寄せるようにして、ふにふにとまるでその感触を味わうようにして自身の顔を谷間に挟んでいて。
今まさに、服の上から胸に唇を寄せて吸いつこうとしているところだった。
驚きと羞恥のお陰で、一瞬で眠気なんて吹き飛んでしまった私は、ベッドから飛び起きるようにして起き上がると、短い悲鳴を放ってしまっていたのだった。
「ギャッ!?」
「わぁっ!?」
すると同じタイミングで目を覚ましたらしい鬼畜がハッとした表情で私の姿を捉えた刹那。
私と同じように短い声を放って飛び起きると、何故か正座の体勢で私の方に向き合うような形で瞠目したまま固まってしまっている。