鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
瞠目したまま固まること数十秒、ようやく状況が把握できてきたらしい鬼畜が正座のままでいきなりガバッと頭をベッドに擦りつけるようにして下げると同時。
「……あの、えと、その、ここの所侑李さんの夢を見ていたものですから、夢と思い込んでしまってたようです。あっ、夢といっても、別にいかがわしい夢ではないのでご安心ください。いや、充分気持ち悪いですよね? 不快な思いをさせてしまってすみませんでした。
僕、車で寝落ちしちゃってたんですね? それで侑李さんは無理矢理涼に連れてこられたんですよね? 涼が、余計な気を利かせたようで、重ね重ねすみません。
でも、安心してください。諸々が解決するまでは侑李さんには指一本触れたりしませんから。本当は今日もここにお連れするつもりはなかったんですが、こんなことになってしまい、本当に申し訳ありません。
なんでも自由にしてもらって構いませんので侑李さんはここでゆっくり休んでくださいね? 朝になったら家にちゃんとお送りしますので。じゃぁ、おやすみなさい」
いつもはしれしれっとしている鬼畜らしからぬえらく慌てふためいた様子で、早口に捲し立てるようにして、時折自分の言動を私に確かめつつ、謝罪の言葉を放ってきた鬼畜に対して、無性に腹が立ってきた。