【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
驚くことに、それは、結城君の声で。
混乱気味で無反応の私に、それとも口移しがいい? なんて笑えない冗談まで繰り出してきて。
驚きすぎて固まったままの(布団で身体はしっかりと隠してはいる)私の元にゆっくりと歩み寄ってきた結城君。
手にはミネラルウォーターのペットボトルが握られていて。びっくり眼の私の眼前に差し出してくれている。
確かに喉が渇いてるけど、今はそれどころじゃない。頭痛だって、どっかに吹き飛んじゃったし。
「ど、どうして結城君が居るの? そっ、それに、どうして私、裸なの?」
「『どうして』って。こんな夜更けにホテルの一室で、裸の男女がふたりきりですることっていえば、一つしかないと思うんだけど……っていっても、高梨さんは酔ってたみたいだから、やっぱり憶えてないんだね? あんなに盛り上がったのに、残念だなぁ」
何わかりきったこと訊いてるの? ってな口調で、答えた結城君の意味深な言葉に、当然納得なんてできるはずがない。
「わ、私が酔ってたからって、いい加減なこと言わないでッ!」
感情のままに、結城君を強く睨みつけながら速攻で反論を投げつけた。