【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「うん、いいよ。隼の好きにしてほしいんだもん」
「またそうやって、僕のことを煽る。でも、そうやって素直になんでも伝えようとしてくれる侑李さんのこと、好きですよ。あっ、勿論、意地を張ってツンとしているところも、メチャクチャ好きです。あとーー」

 毎度の如く、ここぞとばかりに素直なお強請り攻撃を仕掛けてしまう私の言動に堪らないっていうような表情の隼から、ときたま出現する、ながたらと続きそうな講釈がヒョッコリと顔を出してきて。

 当然、焦れてしまった私は、隼に向けて。

「もうそんな講釈はいいから。隼、お願い」

 ここぞとばかりのお強請りと隼の昂ぶりに自ら腰をくねらせて擦り寄るという行動に出たのだった。

「////……ッ!? じゃあ、今夜は、侑李さんに負担のないようにゆっくりしましょうね。キツかったら仰ってくださいね?」
「うん」

 ようやく隼によって、元いた布団へとそうっと横たえられた私は横向きの体勢で背後から、隼に抱きしめられている。

 そうして隼に優しく気遣ってもらいつつ、後ろから隼のことをゆっくりと受け入れて、たちまち穏やかな愉悦に包み込まれた私の嬌声と身体とが隼の腕の中でビクンッと跳ね上がった。

「あぁっ……はぁ、んぅ」

 そんな私の耳元を、顔を埋めている隼の唇が紡ぎ出す甘やかな声音と吐息とが擽ってきて、私のことを後ろから回してきた両腕で優しくギュッと包み込みつつ。

「侑李さんのなか、とてもあったかくて気持ちいいですよ。まるで天国にでも居るようです。こんなに幸せでいいのかなって、怖くなってしまうくらい、とっても幸せです」

 相変わらず大袈裟なことを囁いてくる隼の言葉に、いつもなら『もう、大袈裟なんだから』なんて思うところだけど、やっぱり今夜の私は何かが違うらしい。

「私も、すっごく気持ちよくて、怖くなっちゃうくらい、メチャクチャ幸せ。私のなにもかも全部、隼だけのモノだから、ずっとずっと私のことだけを好きでいてね?」

 いつもだったら、恥ずかしくて面と向かっては言えないことも、なんの抵抗もなく素直に口にできるらしい。

 そんな私のいつになく素直な言葉を聞き届けた隼の身体の動きがピタリとやまり、その代わりナカに受け止めている隼の昂ぶりが最大限に膨れ上がる感触がして。

「勿論ですよ。僕のなにもかも全部、侑李さんのモノなんですから。侑李さんが僕のことを嫌になっても、僕はずっとずっと侑李さんのことを好きでいます。たとえ何があっても、侑李さんのことは僕が守ってみせますから、安心して下さい」

 直後、ぎゅぎゅうと私の身体を後ろからお腹を避けて抱き竦めてきた隼の微かに震えた声が私の鼓膜と身体を震わせる。

 それらと一緒に隼の想いが伝わってくるようで、感極まってしまった私はコクンとするのが精一杯だった。
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