【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
思わずプッと吹き出しそうになるのをなんとか堪えた私は、隼を安心させるべく声を放つと。
「隼、何やってるのよ? まさか、香澄先生にセックスしてて私が調子が悪くなったのですぐに来て下さい。なんて言うつもりじゃないでしょうね?」
案の定、慌てた様子の隼からは、思ったまんまの言葉が返ってきた。
「だって、そうしないともしものことがあったら大変じゃないですか? 侑李さんにもしものことがあったら僕は生きていけないんですから」
さっきと同様の、慌てふためいてオロオロしている様子からして、もしかしたら、こうして私と話していることにも気づいていないのかもしれない。
隼は私のことをどれだけ萌えさせれば気が済むのだろうか。
きっとこれから先も私は隼の言動のひとつひとつに萌えさせられて、そのたびに隼のことをもっともっと好きになるんだろう。
ーー私がそうであるように、隼もそうであってほしいなぁ。
なんてことを思いながら、気怠い身体に鞭打ってなんとか起き上がった私は、相変わらずジャケットをまさぐっている隼の元へと歩み寄った。
そうして後ろからそうっと隼に拘束されている両手で隼のことを頭からスッポリと包み込んだ。
そうしたら驚いた隼がビクンッと肩を跳ね上げつつも。
「侑李さん? 動いたりして大丈夫なんですか?」
そう言って振り返りながら、やっぱり心配そうな声音で訊きかえしてきたけれど。
私は構わず、隼の首に拘束された腕をかけたまま隼のことを引き寄せると。
「あんまり気持ちよかったから放心してただけ。だからもう大丈夫。そんなことより早く隼がほしいの。もう待てないから、お願い」
いまだ心配げな表情の隼にそう言って迫っていた。
途端に、キューンと堪らないっていうような表情をした隼からは、困ったような声が返ってきて。
「そんな風に言われたら。あーもう、今夜の侑李さんは僕のことをどれだけ煽ったら気が済むんですか? もう、どうなっても知りませんからね?」
終いには怒ったようなことを言ってはきたけれど。
そんなことを言っても、隼は私のことを第一に考えてくれて、無茶なことなんてしないことを知っている。
きっとこれまでのように、大事な宝物でも扱うようにして、私のことを愛してくれるに違いない。