Flower black




「む、無理だよ。桜夜くんに借金まで返してもらってるのに学校の学費まで払えない」


「何言ってるの、学費も僕がだすに決まってるじゃない」


「……」



ケロッとそう言う桜夜くんに私は何も言えなくなる。


セレブの思考回路が分からない……



「だって蘭をひと時も目離したくないし。同じ学校だったら安心でしょ?それにFlower blackのQueenになったしね」


「そう……なんだけど……」


「じゃあ、決まり。そしたら明日から行ける準備をしなきゃ。桃李は菊磨に言っといて」


「はいはい、言っとくよ。じゃ、蘭ちゃん桜夜に襲われないようにね! おやすみ」



桃李さんは笑顔でそう言ってパタンっとドアを閉めて部屋を出ていってしまった。


襲われないようにとか……実は甘えただからとか……桜夜くんって……


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