恋の涙、愛の傷
思わず口走りそうになったのを、

カナは慌てて口を閉じた。

今まで、こんな気持ちになったことがない。

告白したいなんて、思ったことがない。


慌てて、高科から視線をはずす。




けど、カナの思い上がりだろうか、




高科の目も同じ事を言っていたような気がしたのは・・・。

カナは今まで経験したことのない様な心の鼓動と、

自分の気持ちを必死に閉じ込めた。





初めて告白したいと思った人は妻帯者で、

もし、
今、
気持ちを伝えたら、


二度と高科に会えないような気がしたから・・・・
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