天使になりたかった悪魔
第7夜


次に僕の意識が戻った時、僕は僕の目を疑った。


さっきまで笑顔を振り撒いていた美しい天使は、もういなかった。

代わりに、僕の前には、赤黒く染まった何かがあった。
その『何か』は、動いてはいなかった。


そして、僕の両手には、『何か』と同じ色に染まっている、羽が握られていた。




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