天使になりたかった悪魔

「そよそよなびく朝の風に、純心の羽で幸せを運べ~♪」


僕は、その歌声に誘われるように、声のする方に近寄って行った。

僕も一緒に歌いたいな。

って、思ったけど、やめとこう。

僕のしわがれた、ジャミジャミの声で、あの美しい声を掻き消したくない。




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