【短編】止まない雨と恋の始まり


「そっか、ならよかったです」

風邪引いたんじゃなくって本当によかった。


「僕のこと心配してくれたんですね」

店員さんは嬉しいなって言いながら、
「ご注文はいつもので?」
と聞いた。

「今日はマキアートにしてみようかな」

私はちょっと冒険したくなって、そう言うと店員さんは目を丸めた。


「かしこまりました、少々お待ちくださいませ」


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