超短編集(1)
『幸せの詰まった』


「2つの箱があります、どっちか選んで!」
同棲して4年の彼女に大小2つの箱を差し出す。
いつも控えめな彼女ならきっと…
「こっち!」
彼女の指差す先には大きい箱が。
「え?」
予想外。
「だって欲張っていいって前言われたから…」
彼女はそう伝える。
まあいい、小さい箱の中身はもう暫くは内緒にしよう。

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