東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
黒崎も唖然として鯉のようにポッカリと口を開けた。
「小百合もね、あいつなりに心配したんだろう。ひと様の大事なお嬢さんなのに、何かあっても困るからと言っていたよ。セイに任せておけば安心だからね」
「大毅は知っているんですか?」
「さあ。居場所までは知らないはずだが……。でも、案外、知っていたからこそ家出をしたのかもしれないな。――あいつが彼女を探しているという痕跡は全くない。うん、そうだな、知っているんだろう」
独り言のように言って、東堂氏はうんうんと頷いた。
「あの、すみません。奥さまはふたりのこと、本当に反対なんですか?」
怪訝そうに仁は片方の眉を上げる。
東堂氏の話を聞いていると、夫人はただ反対しているようには思えない。むしろ、西ノ宮叶星に対して随分気を配っているように感じた。
もしかして何か、或いはどこかに勘違いがあるのではないだろうか、と。
「小百合もね、あいつなりに心配したんだろう。ひと様の大事なお嬢さんなのに、何かあっても困るからと言っていたよ。セイに任せておけば安心だからね」
「大毅は知っているんですか?」
「さあ。居場所までは知らないはずだが……。でも、案外、知っていたからこそ家出をしたのかもしれないな。――あいつが彼女を探しているという痕跡は全くない。うん、そうだな、知っているんだろう」
独り言のように言って、東堂氏はうんうんと頷いた。
「あの、すみません。奥さまはふたりのこと、本当に反対なんですか?」
怪訝そうに仁は片方の眉を上げる。
東堂氏の話を聞いていると、夫人はただ反対しているようには思えない。むしろ、西ノ宮叶星に対して随分気を配っているように感じた。
もしかして何か、或いはどこかに勘違いがあるのではないだろうか、と。