溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
食事も少しずつ量を増やし今はもう以前と同じくらい食べれるようになった。
金曜日の午前中、一週間ぶりに病院を訪れ診察を受けた。
「うん、大丈夫そうだね。来週から仕事に復帰してもいいけどムリはダメだよ。出血とか何か気になる事があったら直ぐに来ること。」
医師は子供に言い聞かせるように説明をして『あっ、ごめんね。僕にも同じくらいの娘がいるからつい。』と言いながら笑っていた。
家に戻り会社に連絡を入れた。
「お疲れ様です。望月です。」
「あっ、李子ちゃん!体調どう?」
「はい。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。先ほど病院で診察してもらい週明けから仕事復帰の許可も出ました。あの、大槻さんは?」
「ホント!良かったー。あっ、大槻さんね、外出中なの。戻って来たら電話の事伝えとくわね。」
「よろしくお願いします。」
新人なのに入って早々に体調を崩して欠勤なんてクビなってもおかしくないかもしれないのに、私はホント周りの人に恵まれてるなと思った。
夜になり大輝にもメッセージを打った。
いつも夜に一度はメッセージをくれる大輝にこの一週間返事を書けず、既読スルーしていた。
お母さんも内藤さんも婚約者と言われていた人の事、大輝のお母さんの事、何も聞かないし話してもくれない。
大輝も『迎えに行く』と言ってくれるが私の事を心配するだけで、彼女の事は何も書いてこないので不安が募って返事をなんて書けばいいのか分からなかったのだ。
【今日、病院へ診察に行ってきました。体の方は順調に回復していて週明けから仕事に復帰していいそうです。食欲も元に戻ったから私は大丈夫だよ。大輝もムリせずにね。】
送信ボタンを押すと直ぐに既読がついた。そして直ぐに電話がかかってきた。
「はい。」
「李子・・・。体、大丈夫か?」
「うん。」
「良かった。・・・メッセージを送っても既読はつくけど返事が無いから、もうダメなのかと思ってた。俺、李子の事、迎えに行っていいんだよな?」
「・・・私でいいの?あの人は?」
誰も教えてくれないあの人の事がやっぱり気になってしかたなかった。
「母さんの親友の娘。母さん一人が俺と結婚させたがってた人。話が出た時に断ったから俺はもう話はそこで終わったものだと思ってた。だけど母さんは諦めて無くて。また迎えに行った時にちゃんと話するから。俺を信じて待ってて。」
「わかった。大輝もちゃんとご飯バランス考えて食べるのよ?」
「あー、早く李子のご飯が食べたいよ。なるべく早く迎えに行くから待っててな。李子、愛してる。」
大輝からの電話を切ると我慢していた涙が溢れだしてきた。
大輝が信じて待っててと言った。
気持ちを切り替え私は私が今出来る事を頑張ろうと思った。
金曜日の午前中、一週間ぶりに病院を訪れ診察を受けた。
「うん、大丈夫そうだね。来週から仕事に復帰してもいいけどムリはダメだよ。出血とか何か気になる事があったら直ぐに来ること。」
医師は子供に言い聞かせるように説明をして『あっ、ごめんね。僕にも同じくらいの娘がいるからつい。』と言いながら笑っていた。
家に戻り会社に連絡を入れた。
「お疲れ様です。望月です。」
「あっ、李子ちゃん!体調どう?」
「はい。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。先ほど病院で診察してもらい週明けから仕事復帰の許可も出ました。あの、大槻さんは?」
「ホント!良かったー。あっ、大槻さんね、外出中なの。戻って来たら電話の事伝えとくわね。」
「よろしくお願いします。」
新人なのに入って早々に体調を崩して欠勤なんてクビなってもおかしくないかもしれないのに、私はホント周りの人に恵まれてるなと思った。
夜になり大輝にもメッセージを打った。
いつも夜に一度はメッセージをくれる大輝にこの一週間返事を書けず、既読スルーしていた。
お母さんも内藤さんも婚約者と言われていた人の事、大輝のお母さんの事、何も聞かないし話してもくれない。
大輝も『迎えに行く』と言ってくれるが私の事を心配するだけで、彼女の事は何も書いてこないので不安が募って返事をなんて書けばいいのか分からなかったのだ。
【今日、病院へ診察に行ってきました。体の方は順調に回復していて週明けから仕事に復帰していいそうです。食欲も元に戻ったから私は大丈夫だよ。大輝もムリせずにね。】
送信ボタンを押すと直ぐに既読がついた。そして直ぐに電話がかかってきた。
「はい。」
「李子・・・。体、大丈夫か?」
「うん。」
「良かった。・・・メッセージを送っても既読はつくけど返事が無いから、もうダメなのかと思ってた。俺、李子の事、迎えに行っていいんだよな?」
「・・・私でいいの?あの人は?」
誰も教えてくれないあの人の事がやっぱり気になってしかたなかった。
「母さんの親友の娘。母さん一人が俺と結婚させたがってた人。話が出た時に断ったから俺はもう話はそこで終わったものだと思ってた。だけど母さんは諦めて無くて。また迎えに行った時にちゃんと話するから。俺を信じて待ってて。」
「わかった。大輝もちゃんとご飯バランス考えて食べるのよ?」
「あー、早く李子のご飯が食べたいよ。なるべく早く迎えに行くから待っててな。李子、愛してる。」
大輝からの電話を切ると我慢していた涙が溢れだしてきた。
大輝が信じて待っててと言った。
気持ちを切り替え私は私が今出来る事を頑張ろうと思った。