溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~

12.その後~ジンクス編~

陽菜の出産祝いを持って達也が婚約者の香さんと家に遊びにやって来た。


「二人とも準備は進んでるの?」


そう、この二人は半年後に結婚するのだ。
北海道の大学を卒業し帰ってきた達也は動物病院に就職した。
そこで受付をしていた香さんに達也が一目ぼれをして猛アタックしたらしい。


「してるよ。それより姉ちゃん知ってた?姉ちゃんたちの式でジンクスが出来たの。」

「なに?ジンクスって。」

「教会の大階段の上で新郎が新婦にキスをすると幸せな家庭になるそうなんです。」


はっ?なにそれ。でも何で私達?


「意味わかんないって顔してるな。大輝さんが姉ちゃんにしただろ?あのビデオを見てまねした人たちが結婚生活上手く行ってるんだって。姉ちゃんたちもそうだけど。」


えー!マジでか。


「でもサプライズ的に新婦にはあの場面でキスするぞって知られてたら意味ないとか。」


ふーん、その話大輝も知ってるんだろうか。
知ってるか、だって自分の所の話だしね。帰ったら聞いてみよ。






「大輝、私たちが式を挙げた教会のジンクスって知ってる?」

「大階段のキスか?知ってるよ。それがどうした?」

「今日ね、達也達が来て教えてくれた。なんか恥ずかしいね。私達が始まりなんて。」

「じゃあジンクスが崩れないように俺たちも仲良くしないとな。」

「えっ、んっ・・・。」

「先週、先生からエッチしてOKって言われたんだろ?今日はもう陽人も陽菜も寝たし、抱いていいだろ?」

「んっ、あっ・・・。」


私達がそのジンクスの源なら、当分?いやこれから先もずっと覆る事はないだろう。

この人の愛情は枯れる事を知らないようだから・・・。



「李子、愛してる。これからもずっと。」






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