片想い歴、10年。

「寺内先生?こんなところに呼び出して何ですかぁ?」



うわ、喋り方キモ。うっざ。


「いろいろ聞きたいことがあってな。」



「それってぇ、この間の作戦のことですかぁ?」



「・・・・・」



「それならぁ、言った通りですよぉ?西荻先生に、『近づくな』って言うだけですぅ。」



は?そんなこと考えてたワケ?



性格悪すぎない?



「・・・・んな。」



「何ですかぁ?」



「ふざけんなっつてんだろ!」



寺内先生が急に大声を出して、瀬川さんたちを睨みつける。



怖っ・・・。



「あんたたち、俺がそんなことを本当にするとでも思った?馬鹿だろ。俺はんなことする気もねーし、そもそもあんたたちに協力する気もないんだよ!」



「だって・・・協力しようかって・・・。」



「それがこっちの『作戦』だっていうのも気づかねえワケ?西荻に何かしようもんなら、俺が陰で止められるようにしただけだっつーの。」



・・・・なっちゃん、愛されてるね。



「っ!」

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