大切な人達よ
だってそうしないと我慢ばっかする澪華は、、

「壊れちゃうでしょ?」

それはその言葉は生徒会の皆が思っていることだった


だから必死にどうにかしようと密かに話し合っていた


澪華が溜め込みすぎて壊れてしまわないように澪華に作り笑顔をさせないように、


でも、何をやってもどんな作戦を立てても澪華は作り笑顔を止めなかった


本人は俺らがそんなことを考えているなんて思ってもねぇと思う。

“あの事”があってから澪華は人に心配されてると思わなくなった。

それぐらい悲しく残酷で、恐ろしい悪夢のような体験をしたんだ


分かってる、澪華は悪くない


それは澪華に何回も言った、その度に大丈夫だよ

大丈夫、私まだ頑張れるからって俺らの言葉に聞く耳もたなくなっていった


痩せていってどんどん生気がなくなった時は
どうしようかと皆で真剣に悩んだ


あの時期になると壊れそうになる澪華を助けてあげたかった。


でも、助けるどころか弱音すら吐いてもらえない。


そんな関係が俺らにとって死ぬほど苦しかった


そんな関係を俺らが作ってしまったのは分かってる。


でも、どうしてもムカついた
仲間なのにって思った、駄目だと言う事は分かってた。


あんなことがあったのにそんな事思うなんて最低だと自分でも思った。


けど、どうしようもない

澪華を傷つける言葉を言わないだけで精一杯で
自分の事しか考えていなかった


だから澪華は“ああなった”

自分の事しか考えてなかった俺らの自業自得だ
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