大切な人達よ
ならしかたないわね


でも、澪華って
「ホントに華ノ宮高等学校のこと大好きよね、」


それに澪華はまた微笑みながら
「大切よ?だって、梓達生徒会の人達が、
仲間がいるんだもの、」

全くもう、相変わらず天然たらしね
私が男だったらイチコロよ

「澪華の気持ちはわかったわ、でも、」


いきなり言葉を詰まらせた私に不思議そうな顔をして見てくる澪華を抱き締めて


「でも、私だって澪華のこと大好きだから
今回のが理事長の暇潰しだったりしたらそのときは私は澪華が絶対に桜坂高校に行くっていっても行かせないからね」


そう、私はいつだって澪華の側に居たいから、そういうと澪華はありがとう、と言いながら私を抱き締めた。


唯一無二の親友とは離れたくないからねそう心で思っているけどそれを言ったら澪華は困っちゃうと思うからね。


私は抱き締めていた体を離して澪華とあの頃みたいに手を繋いで


「じゃあ理事長室に行くわよ!」

私と澪華の大切な場所、生徒会室を後にした

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