捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 家族みんながいつも揃っていて、愛情がいっぱいの幸せな家庭がいい。それを叶えるには私たち夫婦の問題を解決させなければならないけれど、なにをどう解決させることが正解なのか答えは見つかっていなかった。

(鳴にとって一番いい形になればいい)

 また涼さんは鳴と手を繋いで歩いていた。三歳児による全力の抵抗を受け、白旗を振る羽目になったのだろう。

 少し先を歩くふたりは紛れもなく親子だ。でも、そこに私が入り込むとおかしくなる。

 自然と足取りが重くなって足が遅くなる。と、涼さんが振り返った。

「どうした?」

「……ううん、なんでもない。考えごと」

 足早に駆け寄って、疼いた胸を手で押さえる。

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