捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
振り返れずに立ち尽くした私の後ろで、車が走り去る音を聞く。
ドアノブに手をかけたまま、私はぎゅっと鳴を抱き締めていた。
(……私だって、愛してる)
返せなかった言葉は行き場を失って涙に変わった。
事件はその数日後に起こった。
「翠、これ……!」
鳴を保育園へ連れて行こうとした私のもとへ、芽衣子がスマホを片手に駆け寄ってくる。
「なに、朝から?」
「呑気なこと言ってる場合じゃないよ! ほら!」
また仕事でなにかあったのだろうかと思いながらスマホを受け取る。
そこにはネットニュースのページが開かれていた。
(そんなに大騒ぎするようなこと――)
視線を落とし、二度瞬きする。
『ドルチェ社長、神立涼氏に隠し子か』
ドアノブに手をかけたまま、私はぎゅっと鳴を抱き締めていた。
(……私だって、愛してる)
返せなかった言葉は行き場を失って涙に変わった。
事件はその数日後に起こった。
「翠、これ……!」
鳴を保育園へ連れて行こうとした私のもとへ、芽衣子がスマホを片手に駆け寄ってくる。
「なに、朝から?」
「呑気なこと言ってる場合じゃないよ! ほら!」
また仕事でなにかあったのだろうかと思いながらスマホを受け取る。
そこにはネットニュースのページが開かれていた。
(そんなに大騒ぎするようなこと――)
視線を落とし、二度瞬きする。
『ドルチェ社長、神立涼氏に隠し子か』