捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 芽衣子は涼さんが手配した人々によって無事に保護されたあと、しばらく恋人のもとへ身を寄せることになった。会社はもともと在宅でも行えるようオンラインのやり取りだけだったことが幸いし、特に大きな影響なく続けられているらしい。もっとも、気を使ってくれたらしい涼さんが仕事を手配したようで、むしろ忙しくなっているとのことだった。

 ちなみにあのとき芽衣子が叫んだのは、外に出た瞬間フラッシュを焚かれて驚いたからだと言っていた。説明された鳴は芽衣子が怪我をしたわけでも、泣いていたわけでもないと知ってかなり安心した様子を見せていた。

 鳴が芽衣子と電話している間、淹れ終えたコーヒーを持って涼さんの部屋へ向かう。

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