捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 その事実につきんと胸が痛む。少なくとも義両親は息子の家族を尊重してくれていた。週刊誌に売ろうとしていた自分の母が本当に情けない。

「……素敵な家族が増えてよかった」

 思わず口に出して言ってしまい、自分で慌ててしまった。

 今のは、と説明しようとしたとき、涼さんが手を解いて私の頭に置く。そのままぽんぽんと撫でられた。

「なに?」

「したくなった」

 私のなにを感じ取って、そうしたいと思ってくれたのだろう。わからないけれど、その気持ちがうれしい。

「曜子さんもよく涼を撫でてたっけね」

「覚えていない」

「僕はいつもいいなあって思ってたよ」

「勝手に思っていろ」

「涼さん、そんな言い方。反抗期の子供じゃないんだから」

「昔はママにべったりだったんだけどね……」

< 398 / 462 >

この作品をシェア

pagetop