捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「うん、心配してくれてありがとう。でもこれは私の問題だから」

「その通りだな。これは翠と俺の問題だ」

 思い切り叩かれても気にした様子なく、涼さんは私の言葉に頷いた。

「はあ!?」

 芽衣子が真っ赤になった顔を涼さんに向けたのを見て、どうして余計なことを言うんだと頭を抱えたくなる。またここが戦場になるのを避けるために口を塞ごうとしたとき、張本人の涼さんがちらりと鳴のいる部屋をまた見る。

「知った以上、責任は取る」

 再び涼さんは私を見つめ直し、淡々と言った。

「結婚しよう」

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