甘い恋には程遠い

文字で表すのなら点々点々って
言葉がピッタリなほどの
沈黙が私と大神の間には流れてた。

一恋「桃花、あんた
いつまで時間かかってんの。」

その沈黙は一恋によって破られた。

一恋「あんまり遅いから2つ
買ってきたわ。ほら、これ。
レモン味でええんやろ?」

桃花「あ、ごめん。ありがとう。」

一恋からかき氷を受け取った後も
私と大神は向かい合ったまま
どっちもその場を動かんくて…

ーパンパン

そんな私らを空いっぱいに広がる
花火の光が照らした。

赤や青や緑や金色の光に
包まれながら…私らは見つめ合ってた。
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