甘い恋には程遠い

自販機でゼリータイプの飲み物を
買って教室に戻る途中
階段の上から大神の声が聞こえてきた。

今日はあんまり話す事もなかったから
なんやちょっとだけ懐かしい気持ちになった。

慧「断る事も覚えたら?」

桃花「…え?」

慧「典型的なNOと言えない日本人。
お前が断らないから次から次へと
頼み事されるんだろ。バカかよ。」

何で、大神が知ってんねん。
分かってるけど。でも、断れへんねん。
ガッカリさせたないねん。

桃花「多分、私はバカやけど
頼み事ばっかりされるけど
好きでやってるんやからええやん。
大神に何か迷惑かけた?」
< 163 / 488 >

この作品をシェア

pagetop