甘い恋には程遠い
桃花「…腹立ったよ。お姉さんの事
何にも知れへんのに…大神の事も…
両親の事も…何にも知れへんのに…
何で、あんな酷い事言えんねやろ。
悲しんでる家族に
追い討ちかけるようなマネして
何が楽しいんやろって腹立った。」
慧「不思議な事は何もないよ。
今この瞬間だって、誰かの
興味に触れる出来事が起きれば
ネット記事や掲示板が立ち上がり
加害者も被害者も叩かれる。
でも、それは日常生活でも同じだ。
俺たちはいつも悪意に晒されながら
生きている。姉の場合は
目に見える形で現れただけで…
それは仕方ないと思うしかないんだよ。」
ああ、ほんまに悔しい。
何で、大神はこんな平然としてんねん。
桃花「悔しいって思う事は
あかん事なん?」
慧「悔しい?」