甘い恋には程遠い
私が傷付く事を心配してくれてた。
せやけど、それは要らぬ心配や。
だって、私は傷付けへん。
大神が隣におるなら、前よりもっと
傷付けへん。大抵の事は
平気平気で乗り切れる。
桃花「こうは考えられへんかな?
私がくっつけたカップルのどっちかがさ。
恋人と幾度となくデートを重ねて
思い出話みたいに話すねん。
自分らが付き合うキッカケを
作ってくれたのは、成瀬やったよなって。
ちょっとだけ楽しそうに話すねん。
その瞬間、私がやってきた事は
報われるんやないかなって思うねん。」
慧「お前はどれだけ
ポジティブなんだよ。
いいか?誰もお前に
感謝なんかしてねぇよ。
お前の事なんて
告白した1分後には忘れてる。」
桃花「そうかもしれん。
向こうは覚えてないかもしれん。
でも、私は覚えてるやん。」