君だけが知っている君へ。
「だから言ったでしょ?足なんか全然痛くないって」

自由時間になるとすぐに、彼が私たちの元へ来た。

「あ、うん。そうだね」

あまりに突然すぎて、テキトーな返事をしてしまった。

「まだ背中押したこと怒ってんの?」

私の返事がぶっきらぼうだったから、彼はそう聞いてきた。

「べつに怒ってないよ」

私は横にいる結美の顔が見れなくて。
なんとなく嫌な空気になってるこの場から離れたくて……。

どんどん冷たい言葉を発してしまう。
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