君だけが知っている君へ。
「鬼ごっこやるでしょ?時間ないから早くやろ!」

そういって彼が鬼役を買ってでて、その辺にいた瞬を捕まえて……2人ではしゃぎだした。

ねぇ、と私を結美が呼んだ。

「心桜、アイツと今日すでに話してたんだね」

「あ、えっと……うん。ごめん」

いい訳すら思いつかなくて。

「足怪我したから休んでた、ってゆうのも知ってたんだ?知らないって嘘ついたんだ結美に」

「ご、ごめん……結美、直接聞きたいかなって思ったから黙ってたの。ごめんね」

このままじゃ嫌われる、そう思った。

「ふーん……そっか。でも結美、嘘つかれるの嫌いなんだよね。次は許さないから」

そう言った結美の声は、今まで聞いたことないくらい低い声だった。
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