【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)

「いるさ」

 ムッとして、フェルゼンが答えた。

「え? ほんと?」

 本気で驚いてしまう。逆にどんな子なのか見てみたい。

「ちなみに、噂のご令嬢は青の扇だ」
「しかも、僕の婚約者候補に入ってる」

 シュテルがなんとなく怖い顔で微笑んだ。
 
 それにしても。

「シュテル、婚約するの!?」

 初耳だった。
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