【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)

「……やっぱりマレーネだけズルい」
「またそんなこと」

 拗ねるシュテルが可笑しくて笑ってしまう。

「ベルンと旅行とかズルい」
「公務でしょ?」
「僕の公務だとベルン付かないじゃないか!」
「当たり前」
「そうだ! 夏休みに旅行へ行こう! ベルン!」
「俺も一緒だよな?」

 フェルゼンが間髪入れずに突っ込んだ。
 シュテルが嫌そうな顔をする。

「失敗した、フェルゼンがいないところで誘えば良かった」
「どちらにしても断る。警護とかメンドクサイ」

 私はアッサリと断る。マレーネ姫についていったのは仕事だ。あんなふうに警護の騎士を引き連れてなんて遊べない。
 シュテルがあからさまにムッとする。
< 276 / 424 >

この作品をシェア

pagetop