【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)
「まあ!」
「ぼ、ば、ボク、一応、ひ、は、こ、婚約者、こ、こ、候補、なので」
マレーネ姫が絡むと挙動不審は治らないらしい。
「マレーネ姫がベルンちゃんの様子を知りたがるからここへ来たい」
「……そうなの」
リーリエお姉様は優しく微笑んだ。
私はそのことを知って、胸が詰まった。あんな形で裏切ったのに、こんなふうに心配してくれている。
「それに、みなさん疑心暗鬼ですよ。ボクが今のアイスベルクへ私的に通うことが、どういうことなのか、図りかねているようで」
ザントは、ククと悪い顔で喉をならした。