【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)

 目に飛び込んできた真っ赤な炎に驚いた。
 熱くて、眩しくて堪らない。
 この熱は、この光は、わらわは太陽からしかもらえないのじゃ。

 わらわの力で憎々しい氷の桟橋が折れた。
 二人の童は冷たい湖に落ちた。
 わらわはブーメランに手を伸ばす。
 ブワリと体中に広がる温もりに驚いた。
 わらわは戸惑ったのじゃ。
 二人を包む水だけが、蜃気楼のように揺らめいている。
 その揺らめきに触れた指先は、温もりに絆された。
 温かくなった水。
 ブーメランの周りと同じように、温かくて心地良かった。
 太陽と同じ。
 毎日焦がれてみていても、絶対におりては来てくれないのじゃ。
 ただただ、光をくれるだけ。

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