恋は占い師をもをまどわす
二章 告白
だんだんと暑さにたえられなくなってきた…
梅雨もあけて、夏本番になる。
しかし、暑い。
教室はエアコンガンガンきいているけれど、今私が居る屋上は、直射日光が痛い。
話があるからと、隣の席の人に朝一言われた。
その指定して来た場所が屋上で、放課後にもかかわらず、まだまだお日様は元気だ。
ほんの少しの風が気持ち良い。

人の気配でフェンス越しに正門から帰って行く人達を見ていた私は、振り返る前に動けなくなった。
間違え様もない。大好きな俊哉くんと、神崎さんが一緒に…
話では聞いていたけれど、自分の目で実際見てしまうと、ショックは大きい。
俊哉くんあんな風に笑うんだ…

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